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ハリガネムシ(Spinochordodes tellinii)


ハリガネムシは類線形動物門ハリガネムシ綱(線形虫綱)ハリガネムシ目に属する生物の総称です。

アメリカでは、馬を洗う水桶の中から発見されたことから「horsehair worm」という俗称があります。 内部には袋状の体腔があり、表面はクチクラ(キューティクル)で覆われており、体節はありません。 体長は15cmから90cmに至るものもあります。 ミミズや線虫などと違って体に伸縮性がなく、のたうち回るような特徴的な動き方をし、乾燥するとまさに針金のように硬く固まります。

水生生物だけど、生活史の一部をカマキリやバッタ、ゴキブリなどといった昆虫類に寄生して過ごします。 ハリガネムシは水中の卵から、ボウフラやヤゴなど水生昆虫に寄生し、それを餌としたカマキリなど昆虫の体腔に寄生し、成長すると宿主を水辺に向かうよう仕向け、身体を破って外に出て水中へ戻ります。

ハリガネムシは昆虫に寄生する虫であるが、ごくまれに人間に寄生することもあるらしく、くしゃみをしたら鼻からハリガネムシが出てきたという医師報告もあるそうです。


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