アリ類(Formicidae)
スズメバチなどに近縁な膜翅目(ハチ目)の昆虫。
つまり、アリはハチの仲間です。
温帯に生息する種の大半には機能する刺針(毒針)はありませんが、熱帯には強烈な毒針を持つ種が多数みられます。
毒針を退化させたグループの中にはおしりの先から蟻酸を放出したり、体から異臭を分泌したりするアリもいます。
アリは今のところ世界から約10000種が見つかっています。
この数は鳥の種類(約9000種)を凌ぎ、全哺乳類の種数(約4000種)の2.5倍にあたるという多さです。
でも実際にはその倍の20000種のアリが生息すると推定されています。
原則として、産卵行動を行う少数の女王アリと、育児や食料の調達などを行う多数の働きアリが大きな群れを作る社会性昆虫です。
社会性昆虫の生態にはとても興味深いものがあります。