ハキリアリ(Leaf-cutting ant)
中南米に棲むハキリアリは農耕をするアリです。
ハキリアリは、役目によって体の大きさが違っていて、みんなでコロニーを形成しています。
まず、大きなハキリアリが外に出て、植物から葉っぱを噛み切って巣に運ぶ役目をします。
自分の体重の20倍もの重さの葉っぱをせっせと運びます。
集めてきた葉っぱは巣の中に集められます。
それを受け取った小さいハキリアリが、表面を舐めて掃除して、小さく噛み砕きます。
そこに、唾液や糞に含まれる特殊な成分を混ぜ合わせて、苗床を作ります。
苗床は、巣の奥にいるもっと小さなアリに渡されます。
この苗床を使ってキノコを栽培します。
1週間ほどすると、白くて綿のようなキノコができます。
このキノコを収穫して配達する担当のアリが、コロニー全体に食糧を運ぶのです。