隕石(Meteorite)
隕石は、太陽や惑星が出来た時に惑星を作る材料になった小さな天体のカケラのことです。
惑星は太陽と一緒に宇宙に漂っていた星間雲が集まって作られました。
星間雲から小さな粒ができ、それが集まって惑星のもとになる小さな天体が作られ、
さらに集まって地球や他の惑星になりました。
小さな天体同士がくっついて直径が約100㎞になると、重力などが原因で天体の中が高温になって一部が溶け、鉄が集まった部分が作られます。
天体同士はさらにぶつかりあって惑星へと成長しますが、中にはぶつかった時に砕けてしまうものもあり、鉄の集まった部分のかけらも出来ます。これを隕鉄と呼びます。
隕鉄の生成過程で、冷却時間が100万年に摂氏1度くらいのゆっくりした割合で行われると、
分離したニッケル結晶があたかも無数の雪の結晶のように見えます。
この綺麗な模様は、ウィドマンシュテッテン構造と呼ばれます。 金属ニッケルの結晶が成長することによってできます。
この構造は現在のところ人工的には作りえないので、存在の確認によって隕石が偽造品でないことの証明が(今のところは)可能なのだそうです。