カブトガニ(Horseshoe crab)
カブトガニは2億年もの昔から、種を絶やさずに生き続けてきた生き物です。
カブトガニにはなんと眼が5つあります。背の方に4つ、うち2つは複眼で物が見え、もう2つは単眼で光を感じるだけです。そして腹の方には1つ、腹眼という明暗を感じる眼があるのです。
カブトガニの血液は、体内では乳白色、空気に触れると青くなります。
実はカブトガニの血液は、医療の分野で大きな役割を果たしているのです。 カブトガニの血液中の血球は、100億分の1グラムの微量な異物にも反応し、これを固めてしまいます。
このため、海外のカブトガニの血液から出来た試薬が、注射針やメスなど、ヒトの血液に触れる全ての医療機器の検査に使われているのです。 そしてこのカブトガニの血液の性質は、いずれはHIVウイルスやSARSにも効果を発揮するのではと言われているのです。