スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)
地球上に存在するありとあらゆる植物の種子を冷凍保存する為の施設 「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」(スヴァールバル・グローバル・シード・ボルト)が、ビル・ゲイツ主導の元、2008年2月26日にノルウェー領スヴァールバル諸島最大の島であるスピッツベルゲン島の中心地・ロングイェールビエンにて操業開始しました。
最大300万種の種子を保存可能とされる地下貯蔵庫は、その温度をマイナス18~20℃に保たれ、万が一、冷却装置が故障した場合にも永久凍土層によってマイナス4℃を維持できる環境に置かれているといいます。 また地球温暖化が進んで海水面の上昇が起こった場合にも影響を受けることの無いよう、貯蔵庫は海抜約130mの岩盤内部約120mの地点に設けられています。 ノルウェー政府はこれを「種子の箱舟計画」と称し、100ヵ国以上の国々の支援を受けて完成しました。
施設は、今後さまざまに予想される大規模で深刻な気候変動や自然災害、(植物の)病気の蔓延、核戦争等に備えて農作物種の絶滅を防ぐとともに、世界各地での地域的絶滅があった際には栽培再開の機会を提供することを目的としています。 運用後2年になる2010年には保存種子は50万種に達しました。 目標は450万種で、1品種当たり平均500粒を保存するとの事。 発芽率を維持するため20年毎に種子を入れ替えます。